スコットとスペクテイターズ・シューズ

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スコットは、よく聞く名前ですよね。Sc ottとかSc ot とか書くようです。もちろん人の名前なんですが、もともとは「スコットランド人」の意味があったらしい。
スコットランド人、またはスコットランド系に「スコット」の名が多いのも当然かも知れませんね。古い話ではありますが。マイケル・スコット。マイケル・スコットは、中世のスコットランドに生まれた占星術師。生まれはスコットランドなのですが。1175年のお生まれとか。しかし、大きくなってからは、各地で勉強。1220年にはイタリアに移り、当時のローマ教皇にも仕えています。その時代には、お偉いお方もずいぶんと占星術を活用したのでしょう。
スコットが姓ではなく、名前ということもあります。たとえば、アメリカの作家、スコット・フィッツジェラルド。スコット・フィッツジェラルドは、代表作の『ザ・グレイト・ギャツビー』で広く知られている小説家。
若き日のフィッツジェラルドは、ハンサムで、プリンストン大学卒で、社交好きの、洒落者だったという。ことに、「ブルックス・ブラザーズ」の服が好きで、その着こなしは当時のニューヨークでも目立つ存在だったそうですね。余談ですが。戦前までの「ブルックス・ブラザーズ」は今よりも高級店で、値段もはるかに高かったのですが。
スコット・フィッツジェラルドは、「ブルックス・ブラザーズ」の愛用者として、特筆されるべき人物でもあるのです。
フィッツジェラルドが出てくる小説に、『黒い瞳のブロンド』があります。2014年に、ベンジャミン・ブラックが発表した物語。

「スコット・フィッツジェラルドなら、彼のほろ苦いロマンス小説にこの男の出番を見つけてくれるに違いない。」

ざっとまあ、今でもフィッツジェラルドは、そんな風な形容に用いられたりもするわけですね。また、『黒い瞳のブロンド』にはこんな描写も出てきます。

「緑色のシャツに緑色の絹のネクタイに、茶色と白色のツートンカラーのウィングティプスを履いていた。」

これは映画関係者の、マンディー・ロジャースという男の着こなし。要するに、スペクテイターズ・シューズなんですね。
なにか好みのスペクテイターズ・シューズで、フィッツジェラルドの本を探しに行くとしましょうか。

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