ポーツマスは、地名にもありますよね。
英国にもポーツマスがあるように。
Portsmouth と書いて「ポーツマス」と訓みます。
読んで字のごとく「港の口」ですから、すぐに地形が想像できるでしょう。
英国の海岸に「……マス」の地名が少なくありません。
それは皆、「海港」と関係してるんですね。
ポーツマスは英国南部、イギリス海峡に臨む位置にあります。
1805年のトラファルガー海戦で。ネルソン提督が「ヴィクトリー号」で船出したのも、ポーツマス。
今にポーツマスに「ヴィクトリー号」が保存されているのは、そのためなのです。
1944年。英国軍がノルマンディーを目指して船を出したのも、ポーツマス。
ポーツマスは多くの歴史が刻まれた港町であります。
ポーツマスで生まれた文人に、ディケンズがいます。
当時の地名では、ポーツマスのランドポートで。
マイル・エンド・テラス十三番地に於いて。
お父さんは、ジョン・ディケンズ。お母さんは、エリザベス。
お父さんのジョン・ディケンズは海軍省の会計課に勤めていて。年俸、110ポンドだったという。
ジョン・ディケンズは当時の趣味人で、十八世紀の書物を多く集めていたんだそうですね。
ポーツマスが出てくる『日記』に、『サミュエル・ピープスの日記』があります。
「しかし風が東寄りで、ポーツマスからわが軍が出てゆくと、連中は国に吹き戻されるのだ。神よ、オランダに大してイギリスを守りたまえ。」
1665年1月12日の『日記』に、そのように書いてあります。
ポーツマスは十七世紀にも軍港だったのでしょう。
サミュエル・ピープスはその時代のか海軍省に勤めていましたから、ポーツマスが出てくるのも当然のことかも知れませんが。
また、『日記』には、こんな一節も出てきます。
「起床してグリニッジへ歩いてゆく。手に分きざみの時計を持って歩くのは楽しかった。これでウリッジからグリニッジまでの道のりがわかるようになった。そして一五分後には、いつも同じ誤差二分以内につくことがわかる。」
1665年9月13日の『日記』に、そのように出ています。
当時の英国では、分刻みの懐中時計はまだ珍しいものだったのでしょう。
懐中時計。もちろん、ポケット・ウォッチですね。
どなたか十七世紀のポケット・ウォッチを再現して頂けませんでしょうか。