ブルゴーニュは、フランス・ワインのひとつですよね。
ヴァン・ブルゴーニュ。ボルドオと並ぶ名産地であります。
「バーガンディ」Burgandy は、英語のブルゴーニュのこと。「バーガンディ」は、色の名前にもあるでしょう。独特の深みのある赤のことです。
中世のブルゴーニュは、ひとつの国であったところ。「ブルゴーニュ公国」。ブルゴーニュ大公が治めていた国なので、「ブルゴーニュ公国」と呼ばれれたわけですね。
ブルゴーニュ・ワインが出てくる詩に、『シャムロック・ティー』があります。2001年に、キアラン・カーソンが発表した作品。キアラン・カーソンは北アイルランド、ベルファースト出身の作家。
「宮廷に点在する噴水からはブルゴーニュ・ワインが湧き出していました。」
これは1430年のこと。ブルゴーニュ公国の、フィリップ殿下と、ポルトガルのイザベル王女との婚礼の日だったので。
ブルゴーニュ・ワインの噴水。一度飲んでみたいものですが。
また、キアラン・カーソンの『シャムロック・ティー』には、こんな詩も出てきます。
「真新しい白いシャツにネイビーブルーのブレザーを重ねた上に、オックスフォードブルーの地にケンブリッジブルーのストライプが入ったネクタイが掛けてあり、チャコールグレーのズボンが見えた。」
これは詩の主人公が、寄宿学校に行くための用意として。
オックスフォード・ブルウが、ダーク・ブルウ。ケンブリッジ・ブルウが、ライト・ブルウであるのは、言うまでもないでしょう。
ブルゴーニュ・ワインが出てくるミステリに、『木曜日だった男』があります。1908年にイギリスの作家、チェスタトンが発表した物語。
「ブルゴーニュの葡萄酒は、やっぱり美味い」教授は悲しげに言って、グラスを置いた。
また、『木曜日だった男』には、こんな描写も出てきます。
「………大胆な流行の服に身をつつみ、白のチョッキに、ボタン穴には高価な花という扮装で、このテーブルを囲んでいた。」
これは夕食の時の紳士の着こなしとして。
「高価な花」とは、ブートニエール boutnniere のことかと思われます。
「白いチョッキ」はたぶん燕尾服を着ているのでしょう。
どなたかブートニエールが似合うワインカラーのスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。