アプリコットとハンカチ

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アプリコットは、杏のことですね。そして、杏の種のことを、杏仁。漢方薬。咳止めに卓効ありとか。
杏には多く含まれていて。老化防止にも役立ってくれるんだよか。そういえば、アプリコット・ブランディなんてのもありますよね。
アプリコットについてこんな話が。ある日、ある昼食に、アプリコットが出た。大きな鉢に杏と桃が盛られて。これを見た、セザンヌ。

「光はあんなに黄桃(あんず)にやさしくしている、黄桃を丸ごとつかみ、果肉に入りこみ、四方から照らしているし、それにひきかえ、桃に対してはけちだ、その半分しか明るくしていない。」

ガスケ著『セザンヌ』に出ている話。ポール・セザンヌの友だち、エドモンド・ジャルーの家でのランチの時に。
著者の、ジョワシャン・ガスケは、アンリ・ガスケの息子。アンリ・ガスケは、ポール・セザンヌと同級生だったそうですね。また、『セザンヌ』には、こんな描写も。

「色を置き、勢いに乗って、ひと工夫して、汗をかき、そしてうまくいったので喜ぶ。画家は立ち上がって、香水のついたハンカチで汗をふきとりながら……」

「画家」が、セザンヌであること言うまでもないでしょう。ポール・セザンヌは、いつも自分好みの香水を染み込ませたハンカチを持っていたようですね。
常に自分の好きな匂いが近くにあるのも、アンチ・エイジングのひとつでしょう。
香水ハンカチに、アプリコット・ブランディ。これで、鬼に金棒というわけです。

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