マルレエヌとマッキノウ

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マルレエヌは、女の人名前ですよね。
Marlene と書いて「マルレエヌ」と訓みます。また、マルレーヌと呼ばれることもありますが。
たとえば、マルレエヌ・ディートリッヒ。ディートリッヒは、1904年12月27日に、ドイツのベルリンに生まれています。1930年の映画『嘆きの天使』に出演して、その脚線美で人気を得た女優ですね。
マルレエヌ・ディートリッヒがお好きだったデザイナーに、スキャパレリがいます。ディートリッヒはスキャパレリのドレスが好きで、ただし一度袖を通すと、二度と着ることがなかったと伝えられています。
ディートリッヒの冬の寝具は、ファー・ブランケットだったという。それはアーミンの毛皮で作らせた特別製の毛布だったそうです。
マルレエヌの意外な友人が、ヘミングウェイ。ヘミングウェイとは、偶然のことから出会っています。ある汽船の中で。
豪華客船でのディナー。ディートリッヒが顔ぶれを数えてみると、十三人。縁起かつぎのマルレエヌが血相をかえて食堂を飛び出して、強引に食卓に座らされたのが、ヘミングウェイだったという。

「およそ退屈を知らないひとで、朝、G・Iシャツにズボンで軍靴をはいていても、夜の彼女、スクリーンの彼女と同じように美しい。」

ヘミングウェイはディートリッヒについて、そのように書いています。
第二次世界大戦中、ディートリッヒは戦地に慰問に出かけています。その時には進んで軍服愛用したとのことです。

「彼はリンゴをマッキノー・コートのポケットに入れた。」

ヘミングウェイが、1924年に発表した『われらの時代に』に、そんな一節が出てきます。これは「ニック」という男の仕種として。
マッキノウは、ブランケットで仕立てた外套のことです。マッキノウ・ブランケットで。
Mackinaw はもともとアメリカ、ヒューロン湖近くの地名。ここに住むネイティヴ・アメリカンに、アメリカ政府が与えた毛布からはじまっています。
どなたかほんとうに暖かいマッキノウを仕立てて頂けませんでしょうか。

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