シュトラウスとシャツ

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シュトラウスは、有名ですよね。たとえば、ヨハン・シュトラウスとか。
ヨハン・シュトラウスは、『こうもり』がよく知られているでしょう。1874年の作曲。これは正しくは、「ヨハン・シュトラウス二世」で、お父さんもまた、ヨハン・シュトラウス。お父さんは、「ワルツの王」と謳われた人物でもあります。
ヨハン・シュトラウス二世は長男。次男が、ヨーゼフ・シュトラウス。ヨーゼフ・シュトラウスはもともは技術の道に進んだ人。
ヨーゼフ・シュトラウスは、「路面清掃車」の案をウイーン市役所に出したことがあるといいます。1853年頃の。また、「路面除雪車」も。これは路面電車を使った、画期的な方法だったという。
1850年代になって、お兄さんのヨハンが演奏に忙しいなりすぎて。過労で、倒れることがあった。で、ヨハンの代わりにヨーゼフがひっぱり出されたのです。それで音楽家になってしまうんですから、才能があったんでしょうね。
ヨーゼフ・シュトラウスが1858年に作曲したのが、『小さな水車』。これはフランセーズ・ポルカ。この曲には水車で粉を挽く擬音が入っています。その擬音出すための楽器が、ウッドブロック。木の塊を二本の棒で叩いて、水車の音を表現するわけです。
『小さな水車』をはじめとしてヨーゼフ・シュトラウスは多くポルカを作曲してもいます。ポルカはもともと、チェコの民俗音楽だったもの。音楽でもあり、それに合わせての踊りもあります。
ポルカの踊りがアメリカ、NYにはじめて紹介されたのは、1844年の5月だという説があります。メアリー・アンと、ブロックスというダンサーが、「チャタム劇場」で踊ったんだとか。
1844年のパリを舞台にはじまる物語が、『従兄ポンス』。もちろんフランスの文豪、バルザックの小説ですよね。この中に。

「フリースランドの女が手織りで織った布地に透かし縫いをシャツ………」。

これは、フレデリックの着こなし。この部分、少し長いので、いつか原文にあたってみてください。
でも、透かし模様のあるシャツ、着てみたいですよね。

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