オールドファッションとグレン・チェック

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オールドファッションは、カクテルのひとつですよね。ごく簡単の申しますと。ウイスキーにフルーツを加えたカクテル。ウイスキーはふつう、バーボンを使うことが多いようですが。果物は、季節のフルーツを。
グラスの中に好みのフルーツをいれて。この果物をスプーンの背などで砕いて。その上からウイスキーを注いで、オールドファッション。
このオールドファッションを作るのに、丈夫で、安定が良いように作られているのが、オールドファッションド・グラス。なにも「流行おくれになったグラス」ではありません。
ところで、そもそもどうしてカクテルの名前が、「オールドファッション」なのか。
今の、オールドファッションは、十九世紀のケンタッキーではじまったものなんだそうですね。その時、「トゥデイ」 taddy と区別するために、「オールドファッション」と。
「トゥデイ」は、砂糖とレモンを加えたカクテル。もともとはアジアの樹液を醗酵させた飲物。これに似ているので、「トゥデイ」。「トゥデイ」を、発音が似ているので、わざと、洒落て、「今日的」と解して。こっちは「今日的ではないよ」というので、「オールドファッション」となったわけですね。
オールドファッションが出てくる長篇に、『真夜中の滑降』があります。1975年に、アーウイン・ショオが発表した物語。オールドファッションばかりではなく、こんな描写も。

「きょうはじみで落着いたグレイの格子柄の背広に、厚地のやわらかいオックスフォード・シャツを着、無地のブルーのネクタイを締めていた。」

もちろん主人公の、ダグラス・クライムズの着こなし。「グレイの格子柄」は、もしかすれば、グレン・チェックかも知れませんが。
グレン・チェックは、その昔の、タータン柄からはじまったとの説もあります。

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