タピオカとリーファー

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タピオカって、ありますよね。丸くて、つぶつぶの、半透明で。食べると、美味しくて。よく、ココナッツ・ミルクに入っています。
タピオカの原料は植物なんですってね。キャッサバという植物の根から、タピオカが。
タピオカのポタージュがはじめて出されたレストランは。オリエント急行の食堂車。ジャン・デ・カール著『オリエント・エクスプレス物語』に出ている話なんですが。
タピオカのポタージュ。それは、1884年12月6日の夕食として。タピオカのポタージュの次に、オリーヴの実のバター添えが。また、すずきのオランデーズ・ソース、ポテト添え。羊の腿肉ブルターニュ風…………。
これだけの献立なら、当然、ワインも。当時のオリエント急行には、客車とは別に、暖房のためのストーヴ室というのが付いていて。ここに赤ワインをストック。白ワインは、ストーヴ室の床下に、ストックしていたんだそうですね。さぞかし極上ワインが揃えられていたことでしょう。
オリエント急行も長く歴史のなかで、問題がなかったわけではありません。たとえば、1929年2月のはじめ。 猛吹雪に遭って、立往生。ブルガリアとトルコの国境あたりで。そういえば、映画にもそんな場面がありましたよね。
結局、五日間、雪の中に閉じこめられて。でも、乗客と乗務員とが互いに助け合って、無事だったという。
1929年に、英国で生まれたのが、ジャック・ヒギンズ。ジャック・ヒギンズは、筆名。本名は、ヘンリー・パタースン。ジャック・ヒギンズが、1964年に発表したのが、『獅子の怒り』。この中に。

「彼は操舵室に入り、リーファー・ジャケットをはおるとゆっくり海図を眺めた。」

ジャケット・ヒギンズの描く主人公は、かなりリーファー・ジャケットがお好きのようです。リーファー・ジャケットはまた、ピー・ジャケットの別名でもあります。
そろそろリーファー・ジャケットを着てみたいものですね。

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