イーストマンとイニシャル

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イーストマンは、人の名前ですよね。
たとえば、ニュウヨーク、ロチェスターに、「イーストマン音楽学校」があります。これは1921年に、ジョージ・イーストマンの寄付によりはじまっているので、その名前があるわけですね。
ジョージ・イーストマンといってもピンとこないかも知れませんが。
「イーストマン・コダック」の創業者が、ジョージ・イーストマンなのです。フィルムとカメラで成功し、多くの慈善活動をもしています。
ジョージ・イーストマンは、1854年7月12日、ニュウヨーク州ウォーターヴィルに生まれています。
1874年、ジョージ・イーストマンは、偶然のことから写真機に興味を持って。でも、その頃の写真機は乾板式で、面倒この上もなかった。
もっと簡単に写真機が扱えないものかと、写真機用のフィルムを考案。1879年のこと。1880年には、特許を得ています。
有名な「コダック」 K od ak の商標が誕生したのは、1919年。これはひとつには、ジョージ・イーストマンが、「k」の文字が大好きだったから。
「なにかKではじまりKで終わる言葉がないものだろうか?」
しかも、響きがよくて、決して読み違えることのない単語。この結果、ジョージ・イーストマン自身が、K od ak を思いついたんだそうですね。
イーストマン自身が考えたものが、もうひとつあります。「コダック」の宣伝文句。

「あなたはシャッターを押すだけ、あとは私たちが」

You pr ess th e b utt on ;w e d o th e r est

1892年のことだったと、伝えられています。
イーストマンが出てくる小説に、『逃亡者』があります。少し前、ハリソン・フォード主演の映画で人気のあった『逃亡者』。
もっともハリソン・フォード主演か、デヴィド・ジャンセンかで、世代が異なってくるのですが。

「これを聞いてグラディスの青い目が曇ると予想したイーストマンは、悪いニュースを聞く覚悟を固めた。」

これは、病院の医師、アン・イーストマンの様子。
また、『逃亡者』には、こんな描写も出てきます。

「ポロシャツの左胸にパーカとは別のロゴが見えた。<C・M・H >というイニシャルだ。」

「イニシャル」は、イニシャル・レターの省略形。もし「頭文字」を正しくいうなら、「イニシャル・レター」。まあ、それはともかく。シャツの胸元に自分の頭文字を入れるのも、ひとつの方法なんでしょうね。

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