シャンパンと外套

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シャンパンはいつ、どこで飲んでも、美味しいものですね。
シャンパンをシベリアで飲んだ日本人がいます。明治十一年に。その人の名は、榎本武楊。榎本武揚は、箱館の五稜郭でよく知られている人物です。
明治七年には榎本武揚、ロシア、ペテルブルクに行っています。その後、ロシアの公使として三年ほど滞在。任期が終わって、日本に。その時の記録が、『シベリア日記』なのです。西暦の1878年、7月26日に出発。モスクワ、ニジニノヴゴロト、カザン、ペルム………などを通って、ウラジオストクへ。ウラジオストクからは船で、小樽着。小樽に着いたのが、10月4日。『シベリア日記』の中に。

「欧州の礼を以て待遇することを許されよと慇懃に述べて後、シャンパンを出だせり。」

榎本武揚は「朝からシャンパンは困る」なんて言っていますから、お飲みになったのでしょうね。また、こんな記述もあります。

「午前買ひ物に出て、外套、メガネ、シベリア図………」

その値段決して高くはなかったとも。この時、榎本武揚はどんな外套を買ったのか。さあ、それは。でも、明治十一年、シベリアの旅で榎本武揚が毛皮裏の大外套を着たのは、間違いないようです。その写真が遺っているから。

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