コナンとモカシン

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コナンで、ホームズで、といえば、サー・アーサー・コナン・ドイルですよね。
ふつうなら、アーサー・C・ドイルと書いたりするのでしょうが。ドイル自身は、「コナン・ドイル」とするのが、お好きだったみたいですね。
コナン・ドイルの短篇のひとつに、『六つのナポレオン』があります。1904年『ザ・ストランド・マガジン』5月号に発表された名作。『六つのナポレオン』は、ロンドンの、ケニントン・ロードである事件が起きるところからはじまるんでしたね。ケニントン・ロードに「バーニカット」という開業医があって。
このケニントン・ロードに詳しかったのが、チャップリン。もちろん喜劇王の、チャーリー・チャップリン。

「そのころケニントン・ロードにあった《ホワイトホース》だの《ホーンズ》だの、《タンカード》だのといった酒場に寄り、ちょっと一杯ひっかけてかえるという寸法だった。」

『チャップリン自伝』には、そんな風に出ています。もっともその頃のチャップリンはまだ少年で、そこに出入りする男たちを眺めるほうだったそうですが。当時、チャップリンが住んでいたのは、ケニントン・ロードから一本裏に入った、パウナル・テラス三番地だったという。
チャップリン主演の『破れたティリーのロマンス』が公開されたのが、1914年。これはアメリカではじめての、長編喜劇映画だったそうです。
1914年6月27日。テキサス州、フォートワースに生まれたのが、レイ・ゴールデン。レイ・ゴールデンは、ウエスタン小説の作家。『5枚のカード』は、1967年の発表。でも、時代背景は、ゴールド・ラッシュ期におかれています。この中に。

「バーからモカシンをはいたリトル・ジョーがやってきた。」

「リトル・ジョー」は、酒場の主人という設定。そういえば、時にはモカシンが履いてみたい気分になりますよね。

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