アンドレとアーガイル

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

アンドレで、作家でといえば、アンドレ・ジッドでしょうね。アンドレ・ジッドは1947年に、ノーベル文学賞を受けています。もちろん、フランスの小説家。
Andre Gide は、なんと呼べばいいのか。Andre の「e」の頭には斜めの小さな線が添えられるのですが。今はふつう、アンドレ・ジッドが多いみたいですね。でも、昔は「アンドレ・ジイド」だったような記憶があるのですが。まあ、人の名前もそれぞれの時代によって………。
アンドレ・ジッドの出世作は、『狭き門』でしょうか。『狭き門』は1909年の発表。『狭き門』以降、アンドレ・ジッドは多くの人に注目されるようになったと、考えられています。『狭き門』はもちろん創作ですが。実際には「自伝」の要素が多く含まれいるらしい。

「そのハンカチのいかにも高級そうな感じと、そこから放たれる花よりは果実に近い芳香に僕は酔わされた。」

そんな一節が出てきます。アンドレ・ジッドの感覚の鋭さが偲ばれるではありませんか。アンドレ・ジッドの幼い時の記憶は。お父さんが紙で龍を作ってくれて、それを近くの公園に飛ばして遊んだことだそうです。
アンドレ・ジッドが絶賛した作家に、ジョルジュ・シムノンがいます。ジッドもまた、「メグレ物」を読んだひとりだったのでしょうか。ジョルジュ・シムノンが、1937年に発表した小説に、『ドナデュの遺言』があります。この中に。

「ミッシェルはいつもイギリス製生地のスポーツ服とゴルフズボン、それにスコッチチェックの靴下といういでたちだった。」

「スコッチチェック」は、たぶんアーガイル柄のことなんでしょうね。ニッカーボッカーズでなくとも、時にはアーガイルの靴下を履いてみたいものですが。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone