ダイヤモンドとホイップコード

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ダイヤモンドは永遠の憧れですよね。
南アフリカで、ダイヤモンドが見つかったのは、1866年のことなんだそうですね。それまでのダイヤモンドは、インドとブラジルとだけにあると、信じられていたんだとか。
1866年。南アフリカ、キンバレー、ホープタウンで。ヤコブ・エラスムスという十五歳の少年が、光る石で遊んでいた。この光る石こそ、ダイヤモンドだったのです。その大きさ、ざっと20カラットだったという。
ある商人がこの石を見て少年に、「それを売ってくれないか?」ヤコブは答えた。
「拾ったものだから、あげるよ。」
その後、「光る石」は、「ユーレカ」の名前が冠されて。1867年の巴里万博で披露されたんだそうです。
ホープタウンと紛らわしいのですが。「ホープ・ダイヤモンド」。これは、インドで発見された有名な石。ホープ・ダイヤモンドは、44カラットの大きさだったそうですね。
このホープ・ダイヤモンドを扱ったのが、ハリー・ウインストン。ハリー・ウインストンの手を経て、スミソニアン協会に売却されています。1958年に。ハリー・ウインストンの創業は、1932年のことと伝えられています。
1932年に生まれた英国の作家に、ギャヴィン・ライアルがいます。ギャヴィン・ライアルが、1993年に発表したのが、『スパイの誇り』。この中に。

「細長い顔は濃い口ひげと顎ひげにほとんど隠れ、ホイップコードのズボンの上に丈の短い海員ジャケット着ていた。」

これは、「ピーター」と呼ばれる男の着こなし。ホイップコード whipcord は、はっきりと深い綾織地のこと。古くは多く、乗馬ズボンがつくられた生地でもあります。あらゆる綾織地のなかでのダイヤモンド、そうも表現できるかも知れませんね。

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