真珠とシャンブレエ

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真珠は、パールのことですよね。Pearl と書いて「パール」と訓みます。

「世界中で最も高価で最も高貴な品物それはこの真珠である。」

紀元前105年に、『博物誌』の著者、プリニウスはそのように述べています。
天正遣欧使節の話は、ご存じでしょう。1582年のことです。十五歳くらいの少年たちが、ローマ法王に謁見した歴史上の事実であります。
この時のローマ法王への献上品が、日本の天然真珠だったとのことです。それもひと握りづつの真珠を皆に配ったので、さすがのローマ法王も驚いたと、伝えられています。

1917年に、ピエール・カルティエは、今日の一等地、ニュウヨーク五番街653番地を手に入れた。パールのネックレス二連を手放すことによって。

パールのネックレスの値段。2011年に、あるパールのネックレスが、1200万ドルで落札。それはかつて、エリザベス・テイラーが愛用していた首飾りだったのです。

パールのネックレスといえば。3620万ドルの高値がついたものもありました。その昔、マリイ・アントワネットが使っていたという由緒ある代物だったのですが。

歌手のジョセフィン・ベイカー。舞台に立つジョセフィン・ベイカーが梔子の花を好んだのは、有名な話でしょう。
そして、もうひとつ、パールのネックレスがあったのですね。

真珠が出てくる小説に、『ダルタニアン物語』があります。フランスの文豪、アレクサンドル・デュマの長篇。

「そして、妃の体からしたたり落ちるのは、水滴ではなく、真珠なのだ………」

また、『ダルタニアン物語』には、こんな描写も出てきます。

「まれにみる美しいカンブレ麻のシャツをまとった胸に青年は新鮮な空気を吸いこんでいた。」

これはバスティーユの住人を指しています。
「カンブレ麻」。たぶん、「シャンブレエ」chambray のことかと思われます。フランスの「カンブレ」にはじまった生地なので、その名前があります。
どなたかシャンブレエのシャツを仕立てて頂けませんでしょうか。

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