ホアキンとポンチョ

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ホアキンは、人の名前にありますよね。それもスペインに多い名前ではないでしょうか。たとえば、、ホアキン・ロドリーゴだとか。
ホアキン・ロドリーゴは、スペインの作曲家であります。ふつう、ホアキン・ロドリーゴで識られているのですが、フルネイムは、ホアキン・ロドリーゴ・ヴィドレ。
1901年11月22日に、スペイン、バレンシアのサグントに生まれています。
ホアキン・ロドリーゴは、三歳で失明。八歳でピアノを習っています。ロドリーゴには、ギター演奏の曲が多いのですが、ロドリーゴ自身はギターではなく、ピアノが得意だったそうですね。
少年時代からロドリーゴは巴里に出て、巴里の音楽院で作曲の勉強をしています。ロドリーゴの代表作ともいえるものが、『アランフェス協奏曲』。これもも1939年に、巴里で想を得たものと伝えられています。
スペイン内戦で、アランフェス宮殿が荒らされて、それを哀しむ内容になっています。また、戦争のない平和を願った曲でもあります。
スペインでの初演は、1940年11月9日のことであったという。
1960年には、マイルス・デイヴィスが、『アランフェス協奏曲』をジャズにアレンジしてレコードにしています。いずれにしても、『アランフェス協奏曲』が世界的な名曲であるのは、言うまでもないでしょう。

ホアキンが出てくる小説に、『誰がために鐘は鳴る』があります。1940年に、ヘミングウェイが完成させた長篇。もちろん、スペイン内戦が物語の背景になっていること、ご存じの通り。

「おまえさんが爆破係かね?」ホアキンはたずねた。「おまえさんがきていることは聞いていたよ」

これはアメリカ人のロバート・ジョーダンが、スペイン人に質問される場面として。ロバート・ジョーダンは物語の主人公。そしてまた、ヘミングウェイ自身が投影されている人物でもあります。
また、『誰がために鐘は鳴る』には、こんな描写も出てきます。

「カーキ色のベレー帽をかぶり、ポンチョーのような毛布のマントをひっかけ、大きな灰色の馬にまたがって」

これは突然あらわれた敵の騎兵の姿。
ヘミングウェイの『誰がために鐘は鳴る』には、何度か「ポンチョー」が出てきます。

ポンチョ poncho は、1717年頃から用いられている英語。もともとは南米インディオの、民族衣裳。
大きな毛布の中央に、頭を通すための穴を開けt開けたスタイルのマント。防寒、防水にも有効な外套であります。
どなたか都会向きのポンチョを仕立てて頂けませんでしょうか。ホアキンと命名しますから。

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