コロンボは、地名にもありますよね。
Colombo と書いて「コロンボ」と訓みます。
スリランカの最大都市。人口はざっと76万人なんだとか。
コロンボはまた、人の名前にもあるでしょう。この場合には、Columbo と綴ることが多いようですが。
たとえば、「刑事コロンボ」だとか。
『刑事コロンボ』は、アメリカのTV映画。1968年2月20日にはじまっています。
その中で刑事コロンボを演じるのが、俳優のピーター・フォーク。
第一話は、『殺人処方箋』。ゲスト出演は、ジーン・バリー。
『刑事コロンボ』では、毎回、有名俳優が出演するのも人気のひとつになっているのですね。
映画であろうとTVであろうと、俳優はなんらかの化粧をするもの。でも、ピーター・フォークについては、ヘアなし、メイクなし。
第一、ポンコツと言いたい自動車が愛車なんですからね。あれは1950年代のプジョー。
撮影所ではちゃんとした自動車を用意しておいて。でも、ピーター・フォークはわざわざ、パンクしている古いプジョーに目をつけたんだそうです。
「日に焼けてすっかり色褪せたグレーのプジョー。なによりツボだったのは、くたびれついでにタイヤのひとつがパンクしていたことだ。まさに「これだ!」と思ったね。」
2006年に発表された『ピーター・フォーク自伝』に、そのように書いています。
ピーター・フォークは1927年9月16日。ニュウヨークに生まれています。
ピーター・フォークは学生時代から俳優に憧れていて。
でも、なかなかチャンスに恵まれなくて。
一時、1940年代に「CIA」の試験を受けて。
「わずか一分と四秒で面接は幕切れ。」
自伝にはそのように出ています。ピーター・フォーク、秘密諜報員にならなくてよかった。「刑事コロンボ」が誕生しなかったでしょうから。
コロンボが出てくる伝記に、『ポール・ボウルズ伝』があります。
ロベール・ブリアットが1989年に発表した伝記。この中に。
「コロンボに向けて航行する〈チャカラダ〉号の船上で、ポール・ボウルズは一九五七年に『氷原』を書く。」
そのように出ています。
ポール・ボウルズは1951年に、ジャガーのオープンカーを手に入れて。また、同じ年にモロッコのタンジールに旅しています。
1951年、タンジールでのポール・ボウルズは何を着ていたのか。
タブ・カラーのシャツ。
タブ・カラーは英語。フランスなら、「コル・カッセ」
col casse でしょうか。最後のeの上にアクサンテギュが添えられるのですが。
どなたか1950年代のコル・カッセを仕立てて頂けませんでしょうか。