綿あめとチノ・パンツ

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綿あめは懐かしいものですよね。
あの白い雲のような、ふわふわお菓子のこと。よく縁日なんかで売っていたものです。
綿あめなのか、綿菓子なのか。これはどちらかといえば、関東で「綿あめ」。かんさで、「綿菓子」となることが多いんだそうですが。
ところで綿あめは外国にもあるんでしょうか。少なくとも、フランスにはあるみたいですね。「バーバパパ」と呼ばれて。言葉通りに置き換えると、「パパのヒゲ」。なるほど、言われてみると、そんな感じもありますよね。
ただ、綿あめが発明されたのは、アメリカなんだとか。1897年に。テネシー州 ナッシュヴィルの菓子屋が考案したと、伝えられています。その時の商品名が、「フェアリー・フロス」。なるほど、「妖精の糸」でもありますよね。
1904年に、ルイジアナ州で「商品博覧会」が開かれて、出品。ひとつ、25セントで飛ぶように売れたという。1910年代からは、「コットン・キャンデー」の名前で知られるようになったそうですね。
コットン・キャンデーが出てくるミステリに、『上院議員』が。1994年に、リチャード・バウカーが発表した物語。

「片手に日傘、かたてにあのふわふわの綿あめを持って……」。

これは昔を思い返している場面なんですね。また、こんな描写もあります。

「すりきれたジャケットとチノ・パンツをはいて……」

これは上院議員が、電話の向こうの、ザカライアス教授の着こなしを想像している場面。
チノ・パンツに綿あめ。ぴったりかも知れませんね。

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