小説とスーツ

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小説を読むのは愉しいものですよね。
世界の三大小説とは。もちろん、人の好みも様ざまでしょうが。
シェイクスピアの『リア王』。ハーマン・メルヴィルの『白鯨』。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』。
このみっつこそ、世界三大小説だと言われることがあるんだとか。『嵐が丘』は英国の小説ですから、紅茶の場面があります。ヒースクリフが突然に訪ねて来て。紅茶を淹れる。でも、その紅茶を飲まない。で、心の中の驚きを表しているわけですね。
紅茶に、「金環」というのがあるらしい。ゴールデン・リング。ティカップに紅茶を注ぐと、カップの縁に沿って、金環が。これをゴールデン・リングといってうまく紅茶が入った印なんだとか。
英国の紅茶がアメリカに入ったのは、1888のことと伝えられています。イギリスの「テトリー紅茶」が、アメリカに輸出。それ以前のアメリカでは、紅茶よりもむしろ台湾製の茶を飲むことが多かったという。
1888年、アメリカのシカゴに生まれたのが、レイモンド・チャンドラー。チャンドラーが1940年に発表したのが、『さよなら、愛しい人』が。この中に。

「男はダブルの黒いビジネス・スーツを着ていた。芸術的なまでに美しくカットされたスーツだ。」

これはアムサーという名前の占い師の着こなし。さすがにマーロウはそれが「芸術的なまでに美しくカットされたスーツ」であることが、解ったわけですね。
とりあえずなにかスーツを着て。好みの小説を探しに行くとしましょうか。

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