東京と小穴

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東京は、東の京ですよね。西の京に対して、東の京。
江戸がやがて、東京となろうかという時に。江戸の人口、半減したんだそうです。
ご一新で。江戸の人びとは、「こりゃ、だめだ……」というんで、お侍たち、故郷に帰っちゃった。
「なんとかしなくては」と、思ったのが、前島 密。前島 密は大久保利通に、進言。
「遷都の地は、江戸に」。
明治三年三月十日のことなんだとか。
遷都で。明治天皇が京都からお移りになるのが、明治三月十月十三日のこと。この時、明治天皇のお輿には、 鳳凰の飾りがついて。各藩の代表がまわりを警護したという。薩摩藩では畏れ多いというので、筒先を天鵞絨で包んであったそうです。
天皇がお着きになった時。町の者に、下賜。お金、酒一升、米一升を皆の者に、もれなく。
東京が出てくるスパイ小説に、『暗殺者を愛した女』が。ブライアン・フリーマントルが、1987年に発表した物語。
でも、今の日本人が読むと。「アレ?……」と、首をかしげる部分、なきにしもあらず。まあ、そこはご愛嬌というもので。この中に。

「頬がピンク色の男で、服はつねに皺ひとつなくプレスされ、シャツはぴんと糊のきいたハード・カラーで、穴飾りのついた手づくりの靴は顔が映るくらいいつもぴかぴかに磨いてあった。」

これは主人公、チャーリー・マフィンの上司、リチャード・ハークネスの着こなし。リチャードは英国情報部部長という設定。
靴はたぶん、ブローグなんでしょう。あの小穴が特徴の。あの小穴は、「メダリオン」。または、「パーフォレイション」とも。
昔のスコットランドでは。ほんとうに小穴を開けていたんだそうですが。
小穴飾りの靴で。東京散歩と参りましょうか。

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