ボレロとポルカ

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ボレロにもいろんな意味がありますよね。
「ボレロは服に名前でもあり、音楽の名前でもあります。軽く羽織る上着、チョッキに似て、前を留めないで着る形。
そうかと思えば、『ボレロ』。これは1928年にモオリス・ラヴェルがつくった名曲。『ボレロ』は、イダ・ルビンスタインの注文で作曲されたんだとか。また、イダ・ルビンスタインはモオリス・ラヴェルの援助者でもあったという。もちろんイダ・ルビンスタインは優れたバレリーナでもありました。
1935年のはじめに。ルビンスタインはラヴェルに、気晴らしの旅をすすめたことがあります。ラヴェルは陸路、スペインを経てモロッコに行き、マラケシュに着いています。マラケシュには数週間滞在しています。
スペインでは、ゴヤゆかりの教会を訪ねてもいます。ラヴェルは未知の街を歩いて、自分ひとりで教会を探しあてたとか。
ラヴェルはこの旅の途中、テルーエの酋長の王子と知り合いになっています。王子は砂漠の中の宮殿に招待を。そこでの食事は最初から最後まで、薔薇に因んだ料理だったそうです。食後の愉しみは、民族舞踊。百人を超える舞姫がその土地ならではの衣裳を着て踊り、ラヴェルを感嘆させたという。
二十世紀のはじめに活躍した音楽家として、ラヴェルはもっとも着こなしに凝る人物でもありました。モオリス・ラヴェルが好きだったもののひとつに、ポルカ・ドットがあります。ことにポルカ・ドットのタイはラヴェルのお気に入りだったようですね。

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