アステアとブレイザー

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

アステアは、もちろんフレッド・アステアですよね。
アステアにはお姉さんがいて、アデール。アステアが少年の頃には姉のアデールと組んで踊って、人気が出たのはご存じの通りですね。
フレッド・アステアはダンスの名手であったと同時に、おしゃれの名手でもありました。ベルト代りにスカーフを使うやり方発明したのも、アステアだったのです。
フレッド・アステアは数多くのミュージカルに出演しています。その中のひとつに、『ゲイ・ディヴォース』があります。『ゲイ・ディヴォース』は、1932年のミュージカル。コール・ポーターの作曲。パートナーは、クレア・ルース。NYでは「エセル劇場」、11月29日に幕を開けています。
ミュージカルはたいていそうですが、本公演の前に余演を行ったりするものです。『ゲイ・ディヴォース』もまた、最初はバーミンガムで。ついでロンドンの「パレス劇場」で。
『ゲイ・ディヴォース』の中に、フレッド・アステアが踊りながらテーブルを飛び越える演技があって。このロンドン公演に限って、足許がふらついた。アステアはステージ終えて、意気消沈。でも、カーテンコール催促の拍手は鳴り止まない。アステアは出る気分になれない。拍手は、止まない。フレッド・アステアは、カーテンコールに応えた。そして、言った。
「先ほどの演技でふらついたことを、お詫びします。」
これでまた、拍手が高まった。それ以降のアステアは楽々とテーブルを飛び越えたそうです。
『ゲイ・ディヴォース』挿入歌のひとつが、『ナイト・アンド・デイ』なんですね。
1932年に生まれたのが、英国の、ギャビン・ライアル。そうです、あの名作『深夜プラス1』の作者ですね。ギャビン・ライアルが、1982年に発表したのが、『マクシム少佐の指揮』。この中に。

「濃紺のブレイザーは新品のようで、ごく薄い灰色の縞の入ったワイシャツ、はがね色のネクタイも同様だった。」

これは「ミスタ・シムズ」という人物の着こなし。余談ですが。『マクシム少佐の指揮』の日本語訳は、菊池 光で、菊池 光訳が「ブレイザー」となっているのです。『マクシム少佐の指揮』には、何度か「ブレイザー」が出てくるのですが。
それはともかく、時にはブレイザーも着てみたいものですね。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone