モモとエコセ

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昔、「モモの美食会」というのがあったんだそうですね。
モモ Momo は、実はロオトレックの、もうひとつの名前。つまりは「ロオトレックの美食会」でもあったわけですが。
アンリ・トゥールズ・ロオトレック。世紀末、フランスの絵師ですよね。ロオトレックは貴族であり、美食家であり、また料理上手の人物でもあったらしい。
ロオトレックの親友に、モーリス・ジョワイアンという人がいて。よく彼らを招いての食事会があって。それを、「モモの美食会」と名づけていたんだそうですね。
では、ロオトレックはどんな料理を作ったのか。たとえば、「にせウサギのパテ」。「パテ・ドゥ・ラパン・アルティフィシェル」。でも、どうして「にせウサギ」なのか。美食会の仲間にひとりウサギの苦手な人がいましてね。ロオトレックはほんとうはウサギを使うところ、仔牛肉に代えて、パテに。だから、「にせウサギのパテ」というわけなんです。
仔牛肉なんですが。ハーブを使って、ボルドーの白ワインを使って、皿に載せて出されると、なるほど「ウサギのパテみたい………」。ロオトレックはユウモアを解するお方だったみたいだったみたいですね。
ロオトレックのお父さんは。アルフォンス・ドゥ・トゥールズ・ロオトレック・モンファ伯爵。富豪。また、スポーツ好きの人物でもあったようです。貴族のスポーツといえば、狩り。たぶんジビエにも事欠かなかったと思われます。
ロオトレックがお父さんから受けついだことのひとつに、変装があります。父も子も、変装するのが、お好きだった。たとえば、時にはエコセの恰好をしたり。
エコセにもいくつかの意味があるようですが。ひとつには、「タータン」のこと。フランス人から見てのスコットランドは、「エコセ」で表現されることがあります。
時にはエコセのスポーツ・シャツを着てみたいものですね。

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