ジミーとベレー

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ジミーで、俳優で、といえば。ジェイムズ・ディーンでしょうね。
ジェイムズ・ディーンの主な映画は、三本。『エデンの東』、『理由なき反抗』、『ジャイアンツ』。
ジミーが1955年に世を去ってから、60年以上。それでもあの拗ねた笑い顔が忘れられないのは、珍しいことなのかも知れませんね。
『理由なき反抗』の撮影中のことなんですが。1955年5月22日。ジェイムズ・ディーンは、右手を怪我。これは右手を机に打ちつける演技中、力が入りすぎたため。リバーサイド緊急病院で、手当てを受けています。ジミーの『演技」を知る上での、参考になるかも知れませんね。
『理由なき反抗』の撮影が終ったのが、6月1日。一日休んだジミーは、6月3日。『ジャイアンツ』の撮影に入っています。
『ジャイアンツ』の監督は、ジョージ・スティーヴンズ。あの『シェーン』の監督。大物、大御所。対するジェイムズ・ディーンはやっと名前が出はじめた、若い俳優。撮影現場でのジミー、誰とも親しくはならなかった。エリザベス・テイラーを除いては。
つまりジミーはこの時、役柄のジェット・リンクになりきっていたのでしょう。
『ジャイアンツ』の中に。ジェットが酒場で酒を飲む場面が。この時、ジミーはスティーヴンズ監督に、提案。
「僕が酒壜をポケットに入れていて、バアでグラスだけをもらって飲むのは、どうでしょうか?」
スティーヴンズ監督は、「ノオ!」
それからだいぶ経ってから。スティーヴンズ監督は、その場面をふりかえったことがあります。
「たしかに、ジミーの言う通りだったのかも知れない……」と。
『ジャイアンツ』の一般公開が、1956年のこと。
1956年を主な時代背景にしたミステリが、『ポーツマス港の罠』。この中に。

「クリストファーはダッフル・コートのポケットからベレー帽を冠った。」

クリストファー・クレイトンは、秘密情報部員という設定。
さて、ベレーを被って。ジミーの古い映画を探しに行くとしましょうか。

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