サイコロとサポーター

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サイコロは、ダイスのことですよね。六面体の遊び道具。1から6までの数字が刻まれていて。この数字のあらわれ、組合せによって、いろんなゲームがあるわけです。
ダイスは紀元前二千年頃の、古代エジプトにすでにあったと考えられています。
サイコロが出てくる小説に、『たけくらべ』があります。明治二十八年に、樋口一葉が発表した物語。
ということは、樋口一葉は、『たけくらべ』を、明治二十七年に書いているわけです。一葉、二十二歳の時に。

「………賽ころ振る事おぼえぬうちは素見の格子先に思ひ切つての串談も言ひがたしとや………」

樋口一葉は、「賽ころ」と書いているのですが。
この頃の一葉、なにかと思うところもあったらしく。明治二十七年二月。久佐加義孝を訪ねています。当時有名だった占い師の。そこで、一葉はどんな相談をしたのか。

「相場師になりたいのですが。」

女相場師ですね。まあ、ずいぶん思いきったことを考えていたのですね。

サイコロが出てくる物語に、『市に虎声あらん』があります。2007年に、フィリップ・K・ディックが発表した物語。

「自分が損したこと、サイコロがままならないことを思案しているのだろう。」

これは、とあるバアのバーテンダーの様子について。
また、『市に虎声あらん』には、こんな文章も出てきます。

「バイシクル」のスポーツ用サポーターを穿き………」

これはスポーツ選手がシャワーを浴びる場面でのこと。スポーツ選手は激しい競技には、「サポーター」を着けることがあります。下着の下着。
なお「バイシクル」は、1874年、アメリカのボストンではじめられたスポーツ・ウエア専門店の名前なんだそうですね。

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