タイルは、建築材料のひとつですよね。
「タイル張り」というではありませんか。
タイルは紀元前三千年前からあったそうですから、古い。古代ギリシアにもあったらしい。
タイルの原材料は、粘土。粘土を固めて、1、200度前後の熱で焼くと、タイルになるんだそうですね。
粘土の特徴は水に強いこと。水泳プールによくタイルが用いられるのは、そのためなのでしょう。
一般家庭でも、キッチンやバス・ルームにタイルがよく使われるのは、言うまでもないでしょう。
tile と書いて「タイル」と訓みます。
これはラテン語の「テゲーレ」tegere が語源であるとのこと。「覆う」の意味だったという。
俗語で「タイル・ハット」といえば、「シルク・ハット」の意味にもなります。固くて、光っているからでしょうか。
タイルが出てくるミステリに、『海馬を馴らす』があります。1986年に、ロバート・B・パーカーが発表した物語。
「港にはクルーザー、島の中央の屋根には赤いタイル屋根、しっくい塗りの熱帯風建物が並んでいる。」
これは調査のためにあるリゾート地を訪れた、スペンサーの見聞として。
また、『海馬を馴らす』には、ボストンの街の様子も描かれているのですが。
「バリイの靴、ルイスのスーツという身なりだった。」
これはボストンの街を歩く紳士の着こなし。
たぶん「ルイス・ボストン」の注文服なのでしょう。
「ルイス・ボストン」は、当時アメリカを代表する高級紳士服店でありましたね。
また、『海馬を馴らす』にはこんな描写も出てきます。
「革ジャケットに青みがかった〈アレン・ソーリー〉の
タタサル模様のシャツにジーンズ、」
これは「ホテル・ピエール」の窓ガラスに写ったスペンサーの着こなし。
日本語訳者は、菊池 光。
菊池 光は、「タタサル」と訳しているのですが。
「タタサル」。これは私たちがタッターソールと呼んでいる二重格子のこと。
イギリス人は、「タタサル」と発音します。
その昔、リチャード・タタサルが開いた馬市場の名前に因んだ柄なので。
どなたかタタサルズのスポーツ・シャツを仕立てて頂けませんでしょうか。