公園と仕立て

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公園をゆっくり歩くのは、気持よいものですね。
公園は公園でも、大きくて、立派なものになると、国立公園というのがあります。たとえばカナダには、「バンフ国立公園」が。
バンフ国立公園は、カナダでのはじめての国立公園で、世界遺産にも登録されています。バンフ国立公園の広さ、6,641平方キロ。「ひろーい」くらいでは追いつかないほど。バンフ国立公園には野生のエルクも棲み、ありとあらゆるアウトドアが愉しめるようになっています。
バンフ国立公園は、そもそも小さな温泉が見つかったことにはじまるとか。1883年のこと。この温泉を囲むように公園が。
そしてこの公園を特別に保護するようにしたのが、ヴィクトリア女王なんですね。1885年のことと、伝えられています。
1885年、フランスで発表された小説が、『ベラミ』。もちろん、ギイ・ド・モーパッサンの物語。
『ベラミ』の主人公は、ジョルジュ・デュロア。ジョルジュ・デュロアがその美貌を武器に世に出るストーリーですよね。この中に。

「ふたたび心をみだされた。おそらく相手と自分との仕立てを無意識のうちに比較したためかもしれない。」

ジョルジュ・デュロアが友人宅に招かれて、執事が扉を開けた場面。執事の服と、自分の服。
色でも柄でも、スタイルでもなくて。仕立てなんですね。
なにか仕立ての良い服で。静かな公園に行きたいものですが……。

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