フライド・ポテトとフリーズ

フライド・ポテトは、揚げたじゃがいものことですよね。
「フレンチ・フライドポテト」と呼ばれることもあります。
たいていの場合、拍子木型に切ることが多いようですが。これはたぶん均等に火が通ることを考えてのことなんでしょう。
ハンバーグの付け合わせにもよく使われるのは、ご存じの通り。
今のフレンチ・フライドポテトのはじまりは、十八世紀のフランスだとの説があります。
細長い棒状のポテトを油で揚げた。それを
「ポム・ド・テール・フリット」と読んで。今からざっと三百年前のことでしょうか。
1801年に、アメリカ第三代大統領になったのが、トオマス・ジェファーソン。ジェファーソン大統領は、ホワイトハウスの料理人に、フランス人を招いた。
それで。トオマス・ジェファーソンはアメリカ人ではじめて「ポム・ド・テール・フリット」を召しあがった人物だと考えられています。
1856年のイギリスで。『若い婦人のための料理書』なる本が出た。これを書いたのが、イザベラ・ウォーレン。
この中に「フレンチ・フライドポテト」が紹介されているという。
この本は1858年にアメリカでも出版されて。アメリカでも「フレンチ・フライドポテト」の言葉が用いられるようになったんだとか。
フレンチ・フライドポテトが出てくるミステリに、『九人と死で十人だ』があります。1940年に、カーター・ディクソンが発表した長篇。

「オランデーズ・ソース添えの舌ビラメのグリル、それとステーキ、あとはフレンチ・フライドポテト。そうだな、とりあえずこれだけだ」

これは「ジョン・レイスロップ」が、客船の食堂で献立を選んでいる様子として。
また『九人と死で十人だ』には、こんな描写も出てきます。

「分厚い起毛のコートのくるまり、厚地の緑の縁なし帽をかぶっている。」

これは「マックス・マシューズ」の着こなしとして。
ここから私は「フリーズ」frieze を想像しました。
フリーズは厚い紡毛地。表面に粗い毳があるのが、特徴。
英語としては1376年頃から用いられている素材です。
どなたフリーズの外套を仕立てて頂けませんでしょうか。