フランスとフッド

フランスは、文化の国ですよね。
昔は佛蘭西と書いて「フランス」と訓んだものですが。
フランス文學があり、フランス絵画があり、フランス料理があります。
ごく身近なところでも、毎日のようにフランスパンを食べているではありませんか。
人によってはシトロエンに乗って、サンローランの服着て、マカロンを買いに行くこともあるでしょう。
マカロンは姿が可愛い。口に含んで、歯触り爽やか。いくらでも食べたくなってしまいます。
マカロンのあの独特の風合いは、アーモンドの粉を使っているから。
macaron と書いて「マカロン」。
マカロンは八世紀にすでにあったんだそうですから、古い。
もともとはイタリアの「マカローネ」がフランスに伝えられて、「マカロン」に。
マカローネは「上質な生地」の意味であったという。
二十世紀のはじめ。巴里の菓子屋「ラ・デュ」が、二つのマカロンを重ねて売ることを考えて、今の形になったとか。
ところではじめてフランスに行った日本人は誰なのか。
支倉常長ではないでしょうか。
元和元年(1615年)の十月。支倉常長は伊達政宗に命じられて、ロオマ教皇に拝謁。
1615年11月3日に。
ところがその途中、十月はじめ、暴風雨にあって。いたし方なく、南フランス、サン・トロペに一時上陸。
支倉常長がサン・トロペに三日ケ間滞在しています。
支倉常長が懐紙を使って捨てると、「日本人は紙を使い捨てにする」と、驚いたそうですね。
フランスが出てくる短篇に、『風景画家』があります。
1868年に、ヘンリー・ジェイムズが発表した物語。

「あなたがいつも使っているフランス語は何っていうの? 」

これはロックスレーに対するクウォータマン嬢の問いとして。
また、『風景画家』にはこんな描写も出てきます。

「彼女は美しい頭を立派な羊毛のズキンで覆い、女性用の防寒外套を着ている。」

これは「ミリアム嬢」の装いとして。
ここでの「ズキン」は英語の「フッド」foodのことかと思われます。
フードは日本語、フッドは英語。
フランス語では「カプション」capuchon 。
どなたかフッド付きの外套を仕立てて頂けませんでしょうか。