ブロンドは、金髪のことですよね。
blondeと書いて「ブロンド」と訓みます。
女性の場合には。
男の金髪は「ブロンド」blond 。最後に「e」の付くのが、女の金髪。
昔からなぜか殿方はブロンドに弱いことになっているのですが。
金髪が出てくる小説に、『うたかたの記』があります。
森 鷗外が、明治二十三年に発表した短篇。
『うたかたの記』は、『舞姫』、『文づかひ』と並んで、「ドイツ三部作」のひとつになっています。
「風に吹かるゝ金髪は、首打降りて長くそびゆる駅馬のたてがみに似たりけり。」
これはドイツのミュンヘンが背景になっているのですが。
これは、マリイ・ハンスルというドイツ女性の髪について。
マリイ・ハンスルに恋する日本人男性が、巨勢(せこ)という設定になっています。
巨勢にはモデルがあって。洋画家、原田直次郎だと言われているのですね。
原田直次郎は、1863年10月12日、江戸に生まれています。
原田直次郎ははやくから画才を発揮して。明治二十七年、二十一歳の時にドイツ留学。
1887年、巴里を経由して日本に帰国しています。
『うたかたの記』では悲恋物語になっていますが、それはあくまでも小説の上でのこと。
でも、ドイツで原田直次郎に恋があったのは、本当のことでしょう。
また、同じ留学生であった森 鷗外と原田直次郎が親しかったのも、その通り。
ブロンドが出てくる小説に、『ホットミルク』があります。
2016年に、英国の作家、デボラ・レヴィが発表した物語。
物語の舞台は、南スペインに置かれています。
「彼女のブロンドの髪はたっぷりしていて、顔には細かい霧のような汗が浮いている。」
これはイングリッドという女性について。
また、『ホットミルク』にはこんな描写も出てきます。
「彼は茶色のツートンのブローグシューズでセメントを踏みつけていた。」
ここでの「彼」は、マンローという男。
lブローグbrogue は、穴飾りのある古典的な靴のこと。
その昔、スコットランドの労働靴であった「ブローガン」brogan から出たもの。
どなたか白のブローグを作って頂けませんでしょうか。