スニーカーズは、運動靴のことですよね。
ふつうキャンヴァス・アッパー、ラバー・ソールということが多いものdoすね。
sneakers と書いて「スニーカーズ」と訓みます。
「スニーカー」はもともと「忍び歩く」の意味。「忍び歩くのに適した靴」の意味だったのでしょうか。
「スニーカーズ」は、典型的なアメリカ英語でもあります。
では、イギリス英語では何と言うのか。
「プリムソールズ」plimsolls 。1907年頃からのイギリス英語。
その昔、英国の政治家だったサミュエル・プリムソールの名前に因んでいます。
1876年、「プリムソール・ライン」が制定されて。
プリムソール・ラインは、「喫水線」のこと。これ以上、荷物を積んではいけませんよ、という印。海難事故を防ぐために。
このプリムソール・ラインが、運動靴を横から見た形に似ている。それで、「プリムソールズ」となったものです。
「シーブロックがテニス・コートに立った時、彼は白いプリムソールズを履いていた。」
1922年「タイムズ」12月27日号に、そのような文章が出ています。
たぶんテニス・シューズを指してのことだったのでしょう。
1907年の例は、『イエスタデイ・ショッピング』というカタログに出ています。
「サンド・シューズとしてのプリムソールズ。」
それが紹介されています。砂浜で履く靴なのでしょうか。
「ラバーソールのついたキャンバス製のスニーカー、」
1930年に、ヴァン・ダインが発表した『カブト虫殺人事件』に、そのような一節が出てきます。
ヴァン・ダインはアメリカの作家ですからね。
「僕はスニーカーが大好きである。一年のう三百五十日はスニーカーを履いて暮している。」
村上春樹は、『象工場のハッピーエンド』の中に、そのように書いています。
村上春樹の『象工場のハッピーエンド』を読んでおりますと、こんな文章も出てきます。
「そういえば僕のはじめて買ったスーツは、ヴァン・ジャケットのヘリンボーン・スーツだった。」
村上春樹は若い頃からおしゃれだったのでしょうね。
ヘリンボーンは、英語。フランス語なら「シェヴロン」、イタリア語なら「スピナート」。
日本語なら、「杉綾」。
どなたか杉綾の上着を仕立てて頂けませんでしょうか。