トスカーナとトランクス

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トスカーナは、イタリアの地名ですよね。イタリアのほぼ中央。中央よりもやや北あたりでしょうか。
トスカーナはまたイタリア・ワインの都でもあります。キャンティもまた、トスカーナのワインですね。それだけ自然に恵まれている土地柄でもあるのです。

「トスカーナの町は、それぞれに個性があり、それぞれに独特の色と形があって、実に美しい。ルッカも、ピーザも、サン・ジミニャーノも、シエナも。」

加藤周一は、1991年に発表した『トスカーナの春』に、そのように書いています。
トスカーナの、「アレッツオ」で暮した画家に、堀 文子がいます。2007年のことです。堀 文子の『トスカーナのスケッチ帳』に詳しく書かれています。

「拝金主義に狂うバブル真只中に日本を
嫌い、この国からの脱出を計った。」

それで向った先がイタリアのトスカーナだったのです。
トスカーナに暮して、堀 文子が好きになったことのひとつが、暖炉。暖炉に薪を燃やすこと。

「三月はまだ寒く、石の家では終日暖炉を焚かなければならなかった。燃える薪の火を見つめていると、いい知れぬ孤独感が身を包んだ。」

堀 文子はそんなふうにも書いています。
薪にはどんなふうにして、火を点けるのか。松ぼっくりで。トスカーナの松ぼっくりは大きくて。乾いてさえいればすぐにマッチででも火がつくくらいだったそうです。

トスカーナが出てくる随筆集に、『とっておきの銀座』があります。2007年に、嵐山光三郎が発表したエッセイ集。

「前菜はトスカーナ料理のトリッパ。」

これは銀座のレストラン「サバティーニ」で食事をしている場面として。
また『とっておきの銀座』には、「ナカヤ」の話も出てきます。明治三十九年創業のシャツ屋。嵐山光三郎は、ここでトランクスを買っています。シャツ生地で仕立てたトランクスを。

シャツを誂えた時、一緒に同じ生地でトランクスを作る。これは珍しいことではありません。
昔、巴里の「アルニス」で、薦められたことがあります。たとえばシルクのストライプの生地で、シャツとトランクスとを誂えるわけですね。
どなたかシャツとお揃いのトランクスを仕立てて頂けませんでしょうか。

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