ゲルンジーとゲートル

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ゲルンジーは、ガーンジー島のことですよね。
Guernsey と書いて「ガーンジー」。でも、フランス訓みなら「ゲルンジー」になります。
英仏海峡に浮かぶ島。ジャージー島の隣とも言える位置にある島。文化としてはイギリスに近く、位置としてはフランスに近い。そうも言えるでしょう。
英語の「ガーンジー」には、フィッシャーマンズ・スェーターの意味もります。また、「ガーンジー牛乳」も。酪農が盛んな島でもあるのでしょう。
このガーンジー島に詳しいフランスの作家に、ユゴーがいます。もちろん、ヴィクトル・ユゴー。ヴィクトル・ユゴーは一時期、ガーンジー島に亡命していたことがあるから。
1850年代のことです。最初ベルギーに逃れ、次にジャージー島に移り、さらにガーンジーに安住の地を求めたから。
ヴィクトル・ユゴーが1866年に発表した『海の労働者』は、ガーンジーを背景にした物語。1850年代に、ガーンジー島で書いた小説なのです。

「土地は肥沃で、脂ぎって、丈夫だ。牧場地としてはここに勝る所はどこにもない。」

ユゴー、はガーンジーをそのように褒めていますまた『海の労働者』には、ガーンジーでよくみる夢についても語っています。

「裸かの両膝、靴下、碁盤縞のゲートル、締金のついた短靴など。」

これは夢に出てくるスコットランド人の服装として。なぜ、ユゴーはこのスコットランド人の夢をよくみるのか。以前、ユゴーはこのスコットランド人に、バグパイプを売ってもらったことがあったので。

「それはシルト・オル・フィラベルクで、その飾りとしてスポランという毛皮囊の巾着角製の嗅煙草入れでスマッシング・マルというものが付いていて」

ユゴーは、そのスコットランド人の服装について詳しく書いています。たぶんガーンジー島で、近所にスコットランド人が住んでいたのでしょう。
「碁盤縞のゲートル」。おそらく、タータン柄だったと思われます。
どなたかスコットランド衣裳を仕立てて頂けませんでしょうか。

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