ウインザー公は、紳士服飾の20世紀のスタイルやトレンドに大きな影響と功績を残した。それは21世紀の現代でも、燦然と輝き続けている。そんなウインザー公へのオマージュも込めて、選びぬいた情報や製品をセレクトしてお伝えします。
「ORIHICA=オリヒカ」2015-16年秋冬の新作コレクションが発表された。
ORIHICA(オリヒカ)は大手アパレルAOKIグループのSC型ライフスタイルショップ。またORIHICAとは「オリジナルハイカテゴリー」 の略語で、独創的・高レベル・違う切り口という3つのキーワードの頭文字から命名されたブランドだ。そのブランドコンセプトはKey to the new lifestyle、世代の、時代の、そして次世代のライフスタイルの鍵となるがテーマでもある。
同ブランドは、プレーンなビジネスマン向けのスーツを主体とした商品構成、と言ったイメージが強いが、実は緻密でバランスの良いスーツやジャケットが多数存在している。
例えばスーツスタイルでは、ジャケットのラペル幅に合わせた、やや幅細のナロータイがある事や、ジャケット、シャツ、ボトムスのカラーやシルエットのバランスが良い事等が大きな特徴だろう。
シャツに関してはバリエーションが豊富で、ホワイトシャツでも美しい織り柄のある製品を始め、袖のカフの折り返しのチェック柄や、さらに、袖口カフにカフリンクスをした際でも、ケンボロ(袖口からのスリット部)が綺麗に重なるように縫製されている事は素晴らしい限りだ。
ジャケットの細かい仕様でも、袖口の本切羽(ボタンの本開き仕様)があり、テーラリングの本格仕立ての技術が生かされていた。そして3ピーススーツでは、エレガントなショールカラーのダブルのウエイストコート(ボタン付きベスト)が発表されていた事には驚きとともに、同ブランドの製品への企画力の素晴らしさを感じる事が出来た。
カジュアルの提案では、ジャケットにボーダー柄のインナーやクラシックなキャンバスのスポーツシューズをコーディネートする等、アップデーデッドなスタイル提案が目立っていた。そして、グレー系のトーンでシックにコーディネートされたチェスターフィールドコートやニット、タイトなシルエットのボトムスは、まさにカジュアルの上級者レベルのスタイリングと言えそうだ。
今(秋冬)の「ORIHICA オリヒカ」のテーマは、Neo standard style in UK。同ブランドの原点である“UKスタイル”をベースとしたブリティッシュスタイルにトーナルカラーのスタイリングやスタンダード・アイテムを充実させ、普遍的な中にも新鮮さを感じさせる事で、新たなるステージへと昇華。
問い合わせ先
ORIHICA池袋東口店 03-5958-1488