エリザベス。佳い名前ですよね。
エリザベスにもいろんなエリザベスがいらして。たとえば、エリザベス・テイラー。
エリザベス・テイラーの出た映画に、『緑園の天使』が。原作は、イーニッド・バグノルドの、『ナショナル・ヴェルヴェット』。映画『緑園の天使』は、1944年の製作。
物語は1920年代のイギリス。エリザベスは昔、イギリスに住んでもいましたから。ただ、エリザベスは12歳くらいで、監督に、「まだ身体が小さいからムリ……」と言われる。で、エリザベスは身体を大きくすることに。
その 努力の甲斐あって。三ヶ月で、体重5キロ、身長8センチふえたそうです。もちろん、『緑園の天使』に出演しています。
そのエリザベス・テイラーが、ポール・ニューマンと共演した映画に、『熱いトタン屋根の猫』が。テネシー・ウイリアムズの戯曲の映画化。
『熱いトタン屋根の猫』の撮影中、エリザベス減量に心がけて。節食を誓って、苦労したんだそうですね。
『熱いトタン屋根の猫』は、1958年の映画。1958年に発表されたのが、『ドクター・ノオ』。言わずと知れたイアン・フレミング。『ドクター・ノオ』の主な背景は、ジャマイカ。ジャマイカはイアン・フレミングの自宅があった場所ですね。ですから、説明も細かくて。
「六時きっかり、夕陽はブルー・マウンテン連山の彼方に最後の黄色い夕映えを残して沈んだ。」
また、こんな描写も出てきます。
「それがすむと、シー・アイランドの木綿の半ズボンをはき……」
「それ」とは、シャワーのこと。
さて、シャワーを浴びて。ショート・パンツを穿いて。二十一世紀のエリザベスを探しに行くとしましょうか。