ブーゲンヴィリアは、美しい花ですよね。でも実際には花ではなくて、「ほう」の部分なんだそうですが。「ほう」はくさかんむりの下に「包」と書く字。今、探せませんでしたので。
ブーゲンヴィリアは暖かい気候が好き。ブーゲンヴィリアは物語にもよく登場します。
「ブーゲンヴィリアの花咲き乱れて……………」
などとあったなら、たぶん季節は夏なのでしょう。あるいは「暖かい場所ですよ」と、匂わせているわけですね。
ブーゲンヴィリアが出てくるミステリに、『死者の入江』があります。『死者の入江」は、1959年に、カトリーヌ・アルレーが発表した小説。
「夏になればすばらしくなる。ブーガンヴィリアの花が咲き……………」。
これはある人物の別荘の様子。でも、「ブーガンヴィリア」なのか、「ブーゲンヴィリア」なのか。これはフランス語と英語の違いなのかも知れませんが。
1786年に、ブラジルで、フランスの探険家、ブーガンヴィルが発見。それで、「ブーガンヴィリア」の名前が生まれたとの説があります。この「ブーガンヴィリア」が後に英語になって、「ブーゲンヴィリア」となったものでしょう。
『死者の入江』の中に。
「もうひとつは金で、彼女が贈ったものだった。六角形の金の板二枚を細くくさりがつないでできていた。」
もちろん、カフ・リンクスの話をしている場面。今のクリップ式よりも、チェーン式のほうが、古典的とされます。
フランス語ではカフ・リンクスのことを、「ブトン・マンシェット」。「袖口釦」意味です。
そういえば、ブトン。ボタンの語源は、「花の蕾」きているんだそうですね。