スタンダールは、フランスの作家ですよね。「スタンダール」は、筆名。本名は、アンリ・ベエル。1781年、グルノーブルに生まれています。
代表作は、『赤と黒』でしょうか。『パルムの僧院』でしょうか。スタンダールは外交官でもあり、小説家でもあったお方。そして、旅の好きな人物でもありました。
たとえば、1814年頃だけをとりましても。8月10日には、ミラノに着いています。ミラノのでは下宿に住んで。8月末からは、ジェノヴァ、リヴォルノ、ピサ、フィレンツェ、ボローニャ、パルマと、旅しているのですよね。
ジェノヴァでは、その頃、恋人だった、アンジェラ・ピエトラグルアと一緒に過ごしたりもしています。
1833年12月12日。ローヌの船着場で偶然、スタンダールに会うのが、ジョルジュ・サンド。ジョルジュ・サンドは恋人のミュッセと二人で、イタリアへ。マルセイユから、船で。
「彼はコート=デュ=ローヌのグラスをむさぼるように重ね、たちまち陽気になる。」
ベルナデット・ショヴロン著『赤く染まるヴェネツィア』に、そのように出てきます。ここに「彼」とあるのが、スタンダールであるのは、言うまでもないでしょう。ジョルジュ・サンドは先輩の作家、スタンダールに食事に誘われて、断りきれず。
スタンダールもイタリアに行くのですが。船ではなく、陸路を。
それでマルセイユからのジョルジュ・サンドは、ミュッセと二人きりになれたわけであります。
その時、ミュッセはどんな服装だったのか。
「ミュッセはすらりとした体つきを優雅に強調する上着と、流行に倣ってスカイブルーのズボンという装いである。」
同じく『赤く染まるヴェネツィア』に、そのように出ています。
スカイ・ブルウのパンタロン。そんな手もあるんですね。
どなたかスカイ・ブルウのパンタロンを仕立てて頂けませんでしょうか。