ブリストルとノーフォーク

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ブリストルはイギリスの町の名前ですよね。イングランド西部の港町。
ここで有名なのが、「ブリストル・クリーム」。「ハーヴェイズ・ブリストル・クリーム」です。
「クリーム」という名前なんですが、実は、シェリー。まるでクリームのようになめらかで、濃密なシェリー、ということなんでしょう。このブリストル・クリームを出しているのが、「ハーヴェイ社」。ハーヴェイ社の歴史は十八世紀に遡るんだとか。ウイリアム・ペリーによって。ハーヴェイ社はワインを輸入する会社。
輸入ワインの中に、スペインのシェリーもあったわけです。1796年になって。トーマス・アーチという人が経営者のひとりに。
その頃のブリストルに、ジョン・ハーヴェイというワイン通がいたらしい。このワイン通の、ジョン・ハーヴェイと恋愛、結婚したのが、トーマス・アーチの妹。そんなことから後に「ジョン・ハーヴェイ社」の名前になるんだそうですね。
ひと頃、ブリストルに住んでいたのが、ジョン・ディクスン・カー。ジョン・ディクスン・カーは、クラリス・クリーヴスと結婚。1931年、NYで。
奥さんのクラリスが英国人だったので、ブリストルに居を構えたんですね。
ジョン・ディクスン・カーが、1933年に発表したのが、『帽子収集狂事件』。もちろんものの背景は、ロンドン。この中に。

「鳥打帽にあかるい茶色のゴルフ服、ウーステッドの靴下でクラブタイを結んでおりました。」

これは新聞記者の、フィリップ・ドリスコル青年の姿。1930年代はじめの「ゴルフ服」は、ノーフォーク・ジャケットだったかも知れませんね。
ノーフォーク・ジャケットを着て。ブリストル・クリームを飲みに行きたいものですが。

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