結婚行進曲と狩猟服

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行進曲はよく知られていますよね。
結婚式ではたいてい、これが演奏されることになっています。
もともとは、メンデルスゾーンの作曲。『真夏の夜の夢』の挿入歌。エンディングのメデタシ、メデタシのところで、使われます。
1858年になって。英国王室の結婚式で、『結婚行進曲』が使われたので、それ以降、広まったのだそうですね。
メンデルスゾーンの若い頃。シェイクスピアのドイツ語訳が、ちょっとした流行に。メンデルスゾーンもそれを愛読したひとり。ことに『真夏の夜の夢』は、お気に入りであったという。当時、17歳だったメンデルスゾーンは早速、『序曲』を作曲してもいます。
ところが、1843年になって。プロシャ国王、フリードリヒ・ウイルヘルム四世から、依頼が。「ポツダム新宮殿」の柿落とし用に、『真夏の夜の夢』を作曲してもらいたい、と。その中にはもちろん、『結婚行進曲』も含まれていたのですが。初演は、1843年10月14日。「新宮殿」で。
1843年に、ドイツ系フランス人、ヨーゼフ・クリュッグがはじめたのが、今の「クリュッグ」なんですね。
「クリュッグ」が出てくるミステリに、『夢の破片』があります。モーラ・ジョスが、2003年に発表した物語。

「それが一九八八年のクリュッグだったことはわかっている。」

また、こんな描写も。

「狩猟用の服、ダブルのスーツ、ボマージャケット、華やかなベスト………」。

これはある人物の衣装箪笥を想起しているところ。ハンティング・ジャケット。一着は持っていたいものですね。

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