ベリーとベレー

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ベリーは、木の実のひとつですよね。もちろん、berry と書きます。ひと口にベリーとは言っても、その種類はまことに多くて。ざっと三千種ほどもあるんだとか。
ブルーベリーだとかブラックベリーだとか。そういえば、「ストローベリー」の言い方もありますよね。でもどうして苺が「ストローベリー」なのか。
苺の栽培には、「ランナーズ」があって。「繊匐枝」。この繊匐枝は細く横に匐う。この繊匐枝がストローに想えるのひとつで、「ストローベリー」と呼ばれるようになったんだそうですね。
ストローベリーはよくジャムになって出てきます。同じように「ブルーベリー・ジャム」もあれば、「ブラックベリー・ジャム」もあります。
ブラックベリーの栽培は、十九世紀の北アメリカではじまっているんだとか。野生の木を、より食用に改良したのが、今のブラックベリー。ブラックベリー、たしかに黒い実が多いのですが、中には「サテンブラック」と呼ばれる品種のものもあるんだそうですね。
ブラックベリーは時と場合によっては、ワインにもなるという。「ブラックベリー・ワイン」。
ジョアン・ハリス著『ブラックベリー・ワイン』にも、当然出てきます。『ブラックベリー・ワイン』は、2000年に刊行されています。この中に。

「 「ブラックベリー・ワインだ」 ジョーは見るからにうまそうに、じぶんのグラスの液体を飲み干した。」

ジョー・コックスは、ジェイ・マッキントッシュの友人という設定。また、『ブラックベリー・ワイン』には、こんな描写もあります。

「男たちはベレー帽をかぶって、信じられないほど緑濃い山腹出て、山羊を追っている。」

これはジェイが、フランスの田舎の別荘の写真を眺めている場面。ジェイは、アヴィニョンの近くに家を買おうと考えているので。
ベレーにもブラックベリーのような色もあります。ラズベリーのような色もあります。ベレーもその色で雰囲気がずいぶんと違ってきます。さて、どんな色のベレーをかぶりましょうか。
ベリー類を探しに郊外に行くにも、ベレーはぴったりの装いになってくれるでしょう。

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