テネシーとTシャツ

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テネシーは、アメリカの州のひとつですよね。テネシー州ナッシュヴィルだとか。
テネシーの名物のひとつに、ウイスキーがあります。もちろん、「テネシー・ウイスキー」です。灘の生一本に似た表現でしょうか。テネシー産のサトウカエデの木を使ってあるのが、ひとつの要件とされます。
「チャコール・メロウイング」製法。サトウカエデを燃やした炭で濾過するのが、なによりの特徴。
1866年創業の「ジャック・ダニエルズ」は、テネシー・ウイスキーの代表選手。バーボンといえばバーボンなのですが。彼らはむしろ胸を張って、「テネシー・ウイスキー!」と宣うのですね。
テネシー・ウイスキーがお好きだったのが、テネシー・ウイリアムズ。ダジャレみたいですが、ほんとうの話。テネシー・ウイリアムズの代表作が、『欲望という名の電車』であるのは、いうまでもないでしょう。
『欲望という名の電車』のニューヨークでの初演は、1947年12月3日。「バリモア劇場」で。演出は、エリア・カザン。主演のスタンリーに扮したのが、マーロン・ブランド。マーロン・ブランドはTシャツ姿で。
1947年12月3日。この日こそ、アメリカ東部の劇場で、主役がTシャツを着た、記念すべき日となったのです。
その後、『欲望という名の電車』が多くの賞を受けたのは、こ存じの通り。
さて、Tシャツを着て、テネシー・ウイリアムズの本を探しに行きましょうか。

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