シェイカーは、カクテルを作る時の容器ですよね。シェイカーの中に、何種類かの酒を入れて、よく振る。それで、シェイカーなのでしょう。shacker
と書いて「シェイカー」と訓みます。
シェイカーの中に入れてシェイクしますと、そもそもは混ざりにくい酒同士が、ひとつになってくれるわけですね。
握手をシェイク・ハンドと言うではありませんか。お互いの手を握りあって、軽く振る。これで他人同士が仲良くなるのに似ているのでしょうか。
シェイクShake が名前につく人に、シェイクスピアがいます。ウィリアム・シェイクスピア。
ウィリアム・シェイクスピアは、1564年4月23日に、生まれたと、考えられています。もしもそうだとすると、1616年4月23日に世を去っていますから、自分の生まれた日に亡くなったということにもなるのですが。
シェイクスピアには不思議なことが、たくさんあります。まあ、それだけよく分かっていないことが、多いのでしょう。
ウィリアム・シェイクスピアは、1582年11月。八歳年上の、アン・ハサウエイと結婚。なぜ、この結婚が急がれたのか。謎です。また、「アン」はシェイクスピアのお母さんの名前でもあったのですが。
ウィリアム・シェイクスピアは作者になる前、かなり人気ある舞台俳優だった。これはまず間違いないところでしょう。
1595年に、『気質くらべ』の劇に、出演。この時のシェイクスピアは役者の筆頭に名前が出ています。ここからの想像ではありますが、役者としても優秀だったものと思われます。
えーと、シェイカーの話でしたよね。
シェイカーが出てくる小説に、『紬の里』があります。昭和四十六年に、立原正秋が発表した物語。
紬研究家の「高階」と、紬の織手「志保子」との恋物語。物語の背景は、塩澤。これでは塩澤紬が出てこないはずがありません。
「三十すぎの夫婦がやっているバーで、亭主がシェーカーをふっていた。」
これは「赤とんぼ」というバアでの様子。「高階」が、芸者の「織江」にバアに誘われる場面として。
「志保子は自分が織った上布を風呂敷からとりだして高階の前においた。」
立原正秋の『紬の里』には、何度も、塩澤紬の話が出てきます。塩澤紬の話をするなら、『紬の里』を読んでからにしたいくらいです。
どなたか塩澤紬で、スーツを仕立てて頂けませんでしょうか。