カメレオンとカーフ

カメレオンは、小さい動物ですよね。
kameleon と書いて「カメレオン」と訓みます。
もともとはオランダ語からの言葉なんだそうですね。
カメレオンの得意技は、変身。周りの環境にあわせて、すばやく色を変えてみたり。
ここから変わり身の早い人を「カメレオンみたい」と言ったりするわけです。
カメレオンを大好きというお方もいらっしゃるようですね。

「このカメレオンは一年二ケ月ほど生きていました。
人によくなれ、飼育ケースの戸を開けておくと、自分でケースの外に出て日光浴をし、日がかげるとまたケースに戻るほどです。」

増田民樹著『カメレオンに会いたい』に、そのように出ています。
著者の増田民樹はカメラマンでもありますが、その一方で、カメレオン愛好家でもある人物。
マダガスカル島には、珍しい種類のカメレオンがたくさん棲んでいるんだとか。
カメレオンの聖地とも言える島なんだそうですね。
1884年に、チェホフが発表した短篇に、『カメレオン』があります。

「マーケット広場のなかをオチゥメーロフ警部補が新品の外套を着用し、手に小さな包みをさげてやってくる。」

チェホフは『カメレオン』をこんなふうに書きはじめています。
この物語に実際のカメレオンは出てきません。
オチゥメーロフは変わり身の早い人間だという内容になっているのですね。
十九世紀のロシアでも「カメレオン」の形容が生きていたのでしょう。
カメレオンが出てくる小説に『ドローンランド』があります。2014年にトム・ヒレラブラントが発表した物語。

「黒いカーゴバン、幹や枝に合わせて色が変化するカメレオンポンチョといういでたちだ。」

また、『ドローンランド』には、こんな描写も出てきます。

「職人が手縫いしたカーフスキンの靴、わたしの月給より高そうなミラノ製のオーダーメイドのスーツ、」

これはある男の着ている服装として。
「カーフ」calf は、仔牛の革のこと。柔らかく、上品な革質が特徴のもの。
どなたかカーフの上着を仕立てて頂けませんでしょうか。