ハンブルグとハンド

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ハンブルグは、ドイツの街ですよね。Hamburgと
書いて、「ハンブルグ」と訓みます。ただしドイツでは「ハンブルク」となるんだそうですが。
ハンバーグ・ステーキがハンブルグに因んでいるのは、いうまでもないでしょう。もちろん、「ハンバーガー」も。
おしゃれ語のほうでは、「ホンブルグ」があります。皇太子時代のエドワード七世が愛用した、格調高いフェルト・ハットのことですね。

ドイツのハンブルグはまた、後の「ザ・ビートルズ」を生んだ街でもあります。1960年のこと。
1960年には、まだ「シルヴァー・ビートルズ」を名乗っていた時代。当時、少なくなかったロックンロール・グループだったのです。
ブルーノ・コシュミダーが、シルヴァー・ビートルズの演奏を聴いたのは、1960年1月24日のこと。
「ブルーノ・コシュミダー」は、ハンブルグのクラブ経営者だったのです。ここから、シュルヴァー・ビートルズの、ハンブルグでの演奏が決まったのです。
1960年8月17日から10月3日まで。ハンブルグの「インドラ・クラブ」に於いて。この時、はじめてグループ名を「ビートルズ」に変えているのですから。
ビートルズはインドラで、過激な演奏を続け、その過激さゆえに人気を得るのです。ここでの「過激」とは、ステージを跳ね回る身体を張っての演奏だったのですが。

ハンブルグが出てくる小説に、『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』があります。ウーヴェ・ティムが、1993年に発表した創作。
「カレーソーセージ」は、ドイツの街食。日本でいえばたこ焼き、ロンドンでいえばフィッシュ&チップスにも近いお手軽食のこと。

「ハンブルク駐留部隊の司令官ヴォルツ将軍は、戦うことなく街を明け渡そうとした。」

これは戦時中の話として。
また、『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』には、こんな描写も出てきます。

「何年も海軍の青い軍服を着たあとで、この明るい灰色。このモーターボートの操縦士はよい服の趣味を持っているようだった。驚いたのは生地の上質さだった。」

布地の品質。おしゃれでもっとも大切なことのひとつ。生地の良さは手で触るとすぐに分かります。指が吸い込まれるような素材は、上質。
専門家はこれを「ハンド」hand と呼んでいるのですが。
どなたか最高のハンドの生地でスーツを仕立てて頂けませんでしょうか。

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