クリスティーは、人の名前にもありますよね。
Chritie と書いて「クリスティー」と訓みます。
たとえば、アガサ・クリスティーだとか。
アガサ・クリスティーが第一作の『スタイルズ荘の怪事件』を発表したのが、1920年のこと。今から百年以上も前の物語なんですね。
アガサ・クリスティーは食べることがお好きだったようで。物語の中にもよく食物の話が出てくるのも、そのためなのでしょう。
「てまえどもではたいへんけっこうなシード・ケーキを召しあがっていただいておりますが、これならおすすめできます、はい。」
1965年にアガサ・クリスティーが発表した『バートラム・ホテルにて』に、そのような会話が出てきます。
ここでの「バートラム・ホテル」は、実在の「ブラウンズ」がモデルになっています。
アガサ・クリスティーが愛したロンドンの老舗ホテル。一歩中に入ると、時代錯誤に陥ること間違いなし。
今でも「ブラウンズ」に行くと、アガサ・クリスティー好みのアフタヌーン・ティーを体験できます。
シード・ケーキは、パウンド・ケーキにも似ているもの。ただし、キャラウエイ・シードの風味を効かせてあるケーキなのですが。
ケーキといえば紅茶でしょうか。
「ほんもののラプサン・スーチョンよ」と彼女は誇らしげにいった。
アガサ・クリスティーが1939年に発表した『殺人は容易だ』に、そのような会話が出てきます。
ラプサン・スーチョンは、1840年代の福建省で生まれた、やや特殊な紅茶のこと。
特別な松の葉で燻製にして仕上げる紅茶。
クリスティーが出てくる小説に、『ウルフ・ソレント』があります。英国の作家、ジョン・クーパー・ポウイスが、1929年に発表した物語。
「ウルフの母は、彼が特定の若い娘、ことにクリスティに偏執的愛情を注ぐことを咎める。」
ここでの「ウルフ・ソレント」は、物語の主人公。
また、『ウルフ・ソレント』には、こんな描写も出てきます。
「考えを変え、正式の夜会服でゆくことにした。」
もちろん、ウルフ・ソレントの選択として。
「正式の夜会服」。
「クロウハンマー」clawhammer かと思われます。
燕尾服の尻尾が釘抜きに似ているので、俗に「クロウハンマー」とも。
どなたか1920年代のクロウハンマーを仕立てて頂けませんでしょうか。