サッチモとピー・ジャケット

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サッチモはもちろん、ルイ・アームストロングのニックネームですよね。
ルイ・ダニエル・アームストロングは、1901年8月4日生まれなんだとか。ニューオーリンズで。
もっとも、サッチモ自身は。1900年7月4日の生まれだと、思っていたみたいですが。その後、ジャズ研究家たちが調べたところ。1901年8月4日であろう、と。
サッチモといえば、スキャットでも有名ですね。いや、スキャットはサッチモの発明だと言われているくらいに。
ある時、レコード録音中に、サッチモは歌詞を忘れた。で、スキャットに。でも、これもジャズ研究家たちによって。実は、サッチモの意図的なアドリブからスキャットが生まれた、との考え方が有力になっているとか。
サッチモは若い頃から、食欲旺盛だったみたいですね。1920年代のシカゴで。友人とふたりで、食事を。
サラダ、マッシュポテト、フライドチキン、ローストビーフ……。山ほどの量をきれいに平らげた。そこでレストランの担当者が、「健啖家なんですね」と、驚いた。これに対するサッチモの答え。
「なあに。レッドビーンズライスさえあれば。もう一回はじめから食べなおしてもいいんだがねえ」
サッチモの出てくるミステリに、『路上の事件』が。1999年に、ジョー・ゴアズが発表した物語。この中に。

「ジュークボックスから流れるサッチモの≪ブルーベリ・ヒル≫に合わせて運んできて……」

『路上の事件』は、ジョー・ゴアズの自伝的匂いのする物語にもなっているのですが。たぶんジョー・ゴアズもサッチモが好きだったのでしょうね。また、こんな描写も。

「縞模様のジャージーセーターに男物のピージャケットをはおった……」

これは主人公の探偵、ピアス・ダンカンがふと出会った女性の姿なんですが。
さて、ピー・ジャケットを着て。サッチモのレコードを探しに行くとしましょうか。

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