三銃士とブレイザー

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『三銃士』はもちろん、デュマの物語ですよね。アレクサンドル・デュマ・フィス。
『椿姫』で知られるアレクサンドル・デュマ・ペールのお父さん。
『三銃士』は、何人なのか。三人。アトス。ポルトス。アラミス。これに加えて、ダルタニアンが。「ダルタニアンと三銃士」と言ったほうが良いのかも知れませんが。
『三銃士』は、1844年に。当時のフランスの新聞に連載されて、大好評。『三銃士』に続いて、『王妃マルゴ』、『王妃の首飾り』も売れに売れて。
アレクサンドル・デュマは、たちまち富豪に。富豪になったアレクサンドル・デュマはどうしたのか。美食に情熱を傾けるんですね。毎日、美食三昧の日々。この結果として、『料理大事典』を完成させています。
そのアレクサンドル・デュマがお好きだった白ワインが、モンラッシェ。
「モンラッシェの前では脱帽して、膝間付くべきである。」
そんなふうに言っています。
モンラッシェからちょっと北寄りにあるのが、ムルソー。ムルソーもフランスを代表する白ワインですよね。ムルソーが出てくる小説に、『海峡トンネル』が。
英国の、ジュリアン・バーンズが、1996年に発表した物語。

「自家製のサンドイッチと、ブルゴーニュ産の白ワイン、ムルソーのハーフ・ボトルをわざわざ持参するというのは……」。

これはユーロスターで、ロンドンからパリに向うビジネスクラスでの話。もちろん語り手の主人公のことなんですね。また、こんな描写も。

「派手なストライプのブレザーを着た男が一人。」

これは乗客のひとり。ロンドン発ですから、たぶんイギリス人なんでしょう。ここから主人公は「派手なブレザー」について、語りはじめるのですが。まあ、それは読んでのお愉しみに。
ブレイザーを羽織って、『三銃士』の古い本を探しに行くとしましょうか。

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