チャールズとハウンズ・トゥース

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チャールズといえば、チャールズ皇太子でしょうか。
チャールズ皇太子のお好みの襟型は。「カッタウエイ」 cutaway と呼ぶんだそうですね。ふつうなら「スプレッド・カラー」と言いたくなるでしょうが。もちろん襟先が左右に大きく開いた型のこと。
余談ですが。ドイツではなんというのか。ドイツで、「ケントクラーゲン」 kentkragen 。「クラーゲン」は襟のことなんだとか。つまり「ケント公の襟」というわけなんですね。
ところでチャールズ皇太子のカッタウエイは、どこでお作りになっているのか。「ターンブル&アッサー」なんですね。では、どうして「ターンブル&アッサー」なのか。これはその昔、マウントバッテン卿がチャールズ皇太子に薦めたからなんです。そんなこともあって、今「ターンブル&アッサー」は、英国王室御用達になっています。
「ターンブル&アッサー」がシャツを作るようになったのは、1900年代のはじめのことなんだとか。それ以前には主に、ハンティング・ウエアを得意とするテイラーだった。
1885年に。リチャード・ターンブルと、アーネスト・アッサーとが共同ではじめたという。「ターンブル&アッサー」が出てくるミステリに、『第三双生児』が。ケン・フォレットが、1996年に発表した物語。

「ベリントンは写真でも非常に目立つターンブルアンドアッサーのストライプのシャツを着てきてよかったと思った。」

ベリントン・ジョーンズは、大学教授という設定。そのベリントン・ジョーンズの服装は。

「ベリントンは濃紺のリネンのジャケット、それに合ったヴェスト、軽いハウンドトゥースのズボンという格別に粋な服装していた。」

ハウンズ・トゥース hound’s tooth は、「猟犬の牙」。日本の千鳥格子にも似ています。
なにかハウンズ・トゥースの服を着て。チャールズ好みのシャツを合わせてみたいものですね。

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