カサブランカとシャツ

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カサブランカはモロッコの地名ですよね。
カサブランカと呼ばれるようになるのは、1515年ころからのことなんだとか。カサ・ブランカは、ポルトガル語で、「白い家」。その時代には「白い家」が印象的だったのでしょうか。
カサブランカはもちろん映画でも有名なんですが。また、「カサブランカ会談」が開かれた場所でも。1943年1月14日から、1月23日まで。
カサブランカ会談は、主にアメリカ大統領と、イギリス首相との話し合い。つまり、フランクリン・ローズベルトと、ウインストン・チャーチルとの。
この時。第二次大戦をどのように終わらせるのか、についての相談だったという。ところでローズベルト大統領はカサブランカまで、どうやって行ったのか。飛行機で。
「ボーイングB-314B」の飛行機。ディッキー・クリッパー。ディッキー・クリッパーは、飛行艇。飛行艇ということは滑走路がなくても着水できたから。
パン・アメリカンの「クリッパー」は英国にも輸出されて。ウインストン・チャーチルもそれに乗ったことがあるそうですね。
どうしてこんな話になるのか。『飛行艇クリッパーの客』を読んだからです。『飛行艇クリッパーの客』は、1991年に、ケン・フォレットが発表した物語。この中に。

「ひげを剃りおえると、ハリーは新品のブルーのワイシャツを出した。新しいワイシャツを包み紙から取り出すのは、人生のささやかな快事のひとつだ。彼は落葉色のカサコソという音と、はじめて肌につけるコットンのぱりっとした感触が好きだった。」

うーん。分かりますねえ、この気分。
新しいシャツを着て。カサブランカに夢を見るとしましょうか。

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