ハリウッドとポロ・シャツ

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone

ハリウッドは、有名ですよね。別名、「夢の工場」。今も昔もうっとりとする夢が作られる工場。
さらには、「聖林」の字を宛てることがあります。wolly なるwoodと解して、「聖林」。もっともこれは一種の言葉遊びで。もともとはあのあたり一帯、柊の森だった。それでWollywoodと呼ばれたんだそうです。
WOLYWOODの大きな看板はどうしても、目に入ってしまうます。またハリウッドの象徴でも。1930年代まで看板には、WOLLYWOODLAND と書いてあった。でも、13文字は縁起が悪いというので、今の9文字に変えたんだそうですね。

「そんときにゃポケットにたんまり金を入れてくるんだ。二人でハリウッドへ行って映画をみるんだ」

スタインベック著『怒りの葡萄』の一節。これは、アルの科白。時代背景は、1930年代。当時も、ハリウッドが「夢の町」であったことが分かるでしょう。
『怒りの葡萄』はオクラホマの人たちが夢を求めてカリフォルニアに移住する物語ですよね。文中には、数多くのデニムの服が出てきます。たとえば。

「わざわざ裾を八インチも折りかえした、のりのきいたジーンズのズボンも……」

そんな描写がたくさん出てきます。
『怒りの葡萄』がヘンリー・フォンダ主演で、映画化されたのが、1940年のこと。1940年に生まれたのが、A・J・クィネル。A・J・クィネルが1996に発表したのが、『地獄からのメッセージ』。この中に。

「笑顔はやさしく、黒いシルクのポロシャツに黒いズボンをはいていた。」

これはイタリア人の、グィドー・アレッリオの着こなし。
なにかお気に入りのポロ・シャツで、ハリウッドの夢でも見ましょうか。

Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someone