バーバリーと帆布

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バーバリーは有名ですよね。英国の誇る老舗であります。
「バーバリー」をはじめたのは、トーマス・バーバリー。1856年のことです。ハンプシャー州、ベイジングストークで。トーマス・バーバリー、二十歳の時。洋服屋を開いたのです。その前は、生地屋の店員。
トーマス・バーバリーが偉大だったのは、羊飼いに注目したこと。羊飼いは雨降りでも傘を差さないことに。それでも羊飼いの下の服は濡れていなかった。トーマス・バーバリーは、どうして服が濡れないのか、不思議でならなかった。
羊飼いは「リネン・スモック」を着ていたから。堅撚りのリネンは水を含むと、膨らむ。膨らむと、それ以上の水を通さない。トーマス・バーバリーはこの仕組みをもとに、研究に研究を重ねて、防水布を完成させたのです。
1879年には、「ギャバディーン」 Gaberdine の名前で特許を得ています。これは中世の旅行用マントの「ギャバディーン」 gabardine の綴りを少し変えたものだったのです。
ロンドンのヘイマーケットに店を出したのは、1899年のこと。これが大当たりとなる。それというのも、ちょうど自動車の流行期で、雨風に強いコートは必要不可欠だったからです。
トーマス・バーバリー自身は敬虔なクリスチャンで、酒も煙草もやらず、趣味は乗馬。91歳まで長生きをしています。
1856年に発表された小説に、『幽霊船』があります。ハーマン・メルヴィルの作。この中に。

「目の荒さ、継ぎはぎだらけなのをみれば、どうやら古い上檣帆の残り布で作ったものらしく……」

これは、ある水夫のズボンなんですね。帆布のズボンなんて良いですね。そのうちにバーバリーでもたぶん作ることでしょう。

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